Saturday, February 2, 2008

春はもうすぐ

 ここに来てオリンピアの気候も例年並になって来ました。例年並ということは、夏場の半年は晴天、冬場の半年は曇と雨という日々に戻ったということですが。でも、もう2月ですから、空一面をおおっている雲の厚さも薄くなり、うすい灰色から乳白色をしています。これが真冬は黒に近い灰色なんですけど。

 明日訪問する友人のお嬢さんに日本のお菓子をお土産に持って行こうとシアトルまで買出しに行ったのですが、途中、ネスクオリー・バレーの榛の木の芽が出はじめたようで、うっすらと緑色を帯びていました。それに先日買ってきた窓際のヒヤシンスも花が咲き始めました。今、私の横でよい香りをただよさせています。ヒヤシンスの花が咲くとオリンピアの春はそこまで来ています。あと1週間から10日もすればクロッカスが咲き始め、それに続いてラッパズイセン(daffodil)が咲きます。そうなるともう春!あらゆる花がいっせいに咲く季節になります。

 明日はワシントン州の東端の街、スポケーンに仕事で出かけるのですが、その途中でCheneyという町によってEastern Washington State Universityでコンピューターサイエンスを教えている友人を訪ねるつもりです。彼の奥さんは中国系のマレーシア人で、料理が大変上手ですから、3時ごろたどり着けば手作りの肉まんが食べれるはずです。この一家は、食品の安全性にも大変気を使っていて、わざわざ麦茶も手作りしてるくらいですから、ここの肉まんは絶対安心です。具には吟味されたオーガニック素材が使われていますし。

 肉まんは楽しみなのですが、そこに至る道中が大変そうです。通常は、シアトルからI-90(アイ・ナインティ)という州際道路(日本の国道)をまっすぐ東に450キロほど行けば着くのですが、現在、この道は、スノクオルミー峠(Snoqualmie Pass)の辺りで雪崩が発生していてエレンズバーグ(Ellensburg)という町まで、ここ5日間通行止めになっています。(地図中央の赤線の部分)。表層雪崩でしょうから、それも春が近い証拠かもしれません。この道は東海岸のボストンまで一本道でつなぐ幹線道路なのですけど、今も不通ですから、エレンズバーグまで迂回路を通らなければなりません。

 この迂回路というのが、日本では考えられない距離の迂回になります。ワシントン州の太平洋側にはカスケード山脈が南北に走っていて、この州の地形を東西に分断しています。この山脈の最高峰が、4千メートルを超えるレニア山です。この山脈を東西に越える峠はそんなにありません。I-90のスノクオルミー峠が通れないと北のスティーブンス峠(Stevens Pass)か南のホワイト峠(White Pass)を越えなければなりません。シアトルを起点考えれば、スティーブンス峠経由では約70マイル(約110キロ)、ホワイトパス経由なら約110マイル(約180キロ)の迂回になります。神戸から静岡に行くのに、米原から敦賀まで迂回して北陸自動車道経由で東名高速に戻り静岡をめざすようなものです。ほんと、アメリカは広いです!

 私はシアトルよりは南のオリンピアにいますから、I-5から州道12号線(地図の緑に塗った道路)を通り、ホワイト峠を抜けてYakima経由でエレンズバーグに出て、I-90にのりスポケーンに行くつもりです。途中、山間を通るローカルな道ですから、面白いブログネタに出会うかもしれません。

2 comments:

香代子 said...

雪道のドライブ、無事に終えられたのでしょうか?
それにしても、寒そうですね・・・・
こちらは、なぜか、この2-3日半そで着てても汗ばむぐらいです。
で、私は来週から日本で(きっと寒いと思います)、この気温の変化についていけるのでしょうかね?

Ginn said...

香代子さん、ご無沙汰です。本当にすごい雪でした。ニューオリンズの生活ももう少しですね。日本へはどれくらい行ってられますか。
最近は話題はいっぱいあるのに書く方の手が追いつきません。トホホです。