Monday, June 16, 2008

夏が来ました!

 随分とブログをサボってしまいました。3月の年度末に経費削減ということで私の事務所の人間が一人減ってしまいました。いや、仕事が減ったり、サボっていたからというわけではないんです。仕事はいままで以上にありますし、人員は減らされるどころか増やしてもらいたいくらいなのですが。親会社の意向ということでいたし方ありませんでした。そのため、4月の新年度にかけて、事務所の体制を立て直したり、いままで以上に多い日本からの訪問者に対応したりしていて、ブログをかかなくてはと思いつつ日々が過ぎてしまいました。四月初めに書いたのを最後に力尽きたという感じでした。まあ、言い訳はこのあたりで終わりにして。


















 オリンピアの夏は突然やって来ます(といっても、これは気候のことですから、シアトルも含め、ピュージェット湾地域からオリンピック半島一帯にかけて同じですが)。日本では、昔から「三寒四温」と言われているように、暑さも寒さもじわじわとやってきます。冬が過ぎ、少し暖かくなったかと思うと、また寒さがぶりかえす。でも、それを繰り返しながら、確実に暖かくなり、春になります。同じように、春から夏も徐々にやってきます。今年は、もう28度とか30度という気温の日が続いているようですが、それでも、初夏があり、梅雨があり、盛夏がやってきます。

 オリンピアでは事情が異なっています。四季というものが日本のようにはっきりとはありません。アメリカの他の地域に比べれば、春らしきものと秋らしきものがあります。その点では日本に似ています。地球温暖化のためか、世界的に気候がおかしいとはいえ、基本的にはこの気候はかわりません。でも、このあたりの気候は、春夏秋冬で区分するよりは、雨季と乾季で区別するほうが良いようです。夏場は乾季で雨がほとんど降らず、冬場は雨季で晴れ間がほとんど見えません。その間が、雨季から乾季と乾季から雨季への移行の時期にあたります。

















 この雨季から乾季への移行と乾季から雨季への移行が劇的に行われるのがこのあたりの天候の特色です。長くオリンピアに暮らしていると、「あ、今日から夏や」とか「ああ、夏は終わった」(つまり半年間続く雨季になった)というのが分かるようになります。今年は少し異常で、3月にそのように感じた日があったのですが。考えてみれば、いくら早くても、乾季への移行は5月末から6月はじめですからちょっと慌てすぎたんですね。

 今年の乾季への移行日は、6月11日水曜から12日木曜へかけてでした。写真でも分かっていただけるように、シアトルの事務所から撮ったピュージェット湾は雲に覆われどんよりしています。これが11日。翌12日にオリンピアのファーマーズマーケットで撮った写真は晴天!犬もご機嫌!今日は16日月曜の早朝ですから、これで5日間快晴の日が続いています。もう、雨が降ることは秋(10月から11月)の頃までないでしょう。なぜ、そう思うかというと、真夜中も空に雲がないからです。


















 雨季から乾季への移行は、まず、終日(昼も夜も、朝も晩も)厚い雲で覆われていた空が、午後になると雲の厚みが減ってうっすらとした明るさ雲全体に広がることからはじまります。それがしだいに午前中にそのようになり、そのうちに、空を覆っていたうす雲が切れて、青空がのぞくようになります。それでも、夕刻から夜になると雲が増え、雨を降らせます。その夜の雲もだんだんと減って、星空が見えるようになり、最後には、夜空にも雲がかからなくなります。これが夏!24時間晴れ!の乾季、つまり夏です。その最後の雲が切れたのが、6月12日の夜でした。当日は美しい月と星が輝いていました。


















 その逆に、乾季から雨季への移行時には、前日まで晴れていたのに突然空が雲で覆われ雨が降り、二度と雲が空から切れなくなります。昼は曇ったり雨が降っているのに、夜になると星空が広がるという時期があって、だんだんとその星空もなくなり、ついには24時間雲に覆われた空になります。くら~い雨季の本格的到来です。


















 まあ、半年後の雨季の話はここではやめましょう。これからもっとも光が美しい季節になります。日も長くなります。最後の写真は自宅前の樹と青空です。午後8時40分頃に撮りました。

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