先週の日曜日(7月20日)にピッツバーグから帰ってきました。ピッツバーグのことを書こうと思いながら、バタバタとした日を過ごし、未だに書くことができません。そのうちにシリーズものでも書きます。
先週はいろいろな集まりがありました。まず、月曜日には”Young Leader Program”のレセプションがありました。これは「米日財団」というニューヨークに本部がある財団が、毎年行っているもので、将来、両国の指導的な地位につくだろう若い(といっても40歳台の人もいる)人々を選んで、相互に交流してもらうプログラムです。政治、経済、官庁、マスコミ、大学、芸能、芸術など様々な分野の人々が日米双方から選ばれて今年もシアトル市で環境やサステイナブル・ソサエティなどについての討論会やセミナーなどに参加ししました。 挨拶に立ったニクルス・シアトル市長によれば、ブッシュ大統領は京都議定書の数値目標に署名することを拒否していますが、アメリカでは800以上の都市が京都議定書に基づいた数値目標を定め、その実現に努力しているそうです。シアトルもそのひとつ、「ブッシュのアメリカ」とは違う、アメリカの一面です。この辺りが、アメリカの面白いところです。(写真:挨拶するニクルス市長、左端が難波日本国総領事)
木曜日には、日米協会の85周年を祝うレセプションがありました。シアトルの日本関係の社会は狭く、日本に関係するイベントや会合が開かれると半分以上は同じ人に出会います。この日も顔見知りの人たちとワイン片手におしゃべりをしました。
金曜日は、JETプログラムの壮行会でした。JETプログラムというのはご存知の方もおられると思いますが、日本の文部科学省と外務省が行っている事業で、英語のネイティブスピーカーを、日本の中学や高校に英語教師補助とし派遣するものと、市役所や県庁に国際交流員として派遣する二つのプログラムがあります。国際交流員として日本へ行くためには、かなり高度な日本語能力が求められます。市役所や県庁で日本語の文章を読み、書き、話さなければならないからです。
(写真:難波総領事と談笑するクリスティとインターンのYuko)
今年は、ワシントン州から70名あまりの人々がJETに選ばれて先週土曜日に東京へ向けて発ちました。東京で3日間研修を受けたあと、全国に散っていきます。私の事務所でインターをしてくれていた、マイケルとクリスティが国際交流員に選ばれました。マイケルは千葉県館山市、クリスティは青森県青森市に行きます。もし、館山市や青森市の方がこのブログをご覧になったら、市役所で、是非、二人に会ってやってください。二人ともとても日本語が上手です。特に、クリスティなんて電話で話したら、日本人だと思うくらいです。今回、ワシントン州から国際交流員で行くのは、この二人だけだということからも彼らの優秀さが分かってもらえると思います。 (写真:総領事公邸の庭で語り合うJETたち)
昨日の日曜は、丹波市から姉妹都市のケントとオーバーンにやって来た4人の中学生と、今度、この二つの市から丹波市へ行く9人の高校生、そしてホストファミリーや姉妹提携委員会の人々が交流する夕食会にインターンのYukoと一緒に出かけました。場所は、オーバーンにある”Longhorn Barbecue”というバッフェ(バイキング)スタイルのファミリーレストラン。名前のとおり、リブのバーベキューを中心としたアメリカン・フードが売り物のお店でした。この日は、ケントとオーバーンの両方の市長が出てきていました。(写真のブルーの服を着ているのが、クーク(Cooke)ケント市長、その向かえで緑のジャケットを着て座っているのが、ルイス(Lewis)オーバン市長)
それにしてもアメリカのこのような集まりは、本当にカジュアルですね。ワシントン州は東海岸に比べて特にその傾向が強く、市長が出てくるようなレセプションでも、もちろん「ノーネクタイ」、「ノードレス」。いやそれどころか、一般的に言って、ポロシャツOK、セーター ノープロブレム、Gパン、Tシャツ、ウェルカムといったしだい。ここまで来ると、カジュアルと普段着の区別などありません。でも、色のセンスがいいでうすね。みんなそれぞれの個性に合った色合いの服を選んできているように思います。 余談ですが、こんなパーティにも、コーチのバックは似合うんです。シャネルやビトン、グッチなどは浮き上がりますけど。さすが、アメリカ生まれのコーチです。それはともかく、このカジュアルさ、日本ではなかなか味わえないもので、楽しかったです。
8月4日から丹波市に行く9人の高校生、日本の暑さは大丈夫やろか?!シアトルやオリンピアの朝夕の気温は15度前後やから、と庭で風に吹かれながら思ったしだいです。