Wednesday, October 22, 2008

オリンピアの秋

 今年のピュージェット・サウンド地域(Puget Sound Area)は、天候に恵まれています。ピュージェット・サウンドというのは、シアトルが面している湾の名前で、一番北はカナダとの国境のファン・デ・フカ海峡になり太平洋への出口となっています。この湾に接している地域をピュージェット・サウンド・エリアと呼び、オリンピアはこの湾の一番南奥に位置しています。

 昨年は、もうこの時期には雨季が始まっていて、毎日、暗い空から雨がしとしとと降っていました。でも、今年は強い雨が降る日もありますが、今日のように快晴の空が広がる日が続いて、霧雨にうたれると茶色くなる木々の葉も、きれいに色づいています。

 昨日は、シアトル・ヨット・クラブでランチミーティングがありましたが、その駐車場から玄関に続く道の木も色づいていました。オリンピアでも紅葉が美しく、とくに晴天で、陽が木々に映えるときにはその美しさを増します。黄色の葉は黄金色に、赤色は深紅色に輝いています。  このあたりでは、黄色に変わる木が多く、もみじのような艶やかな木は少ないのですが、それでも、アメリカのほとんどの地域では見ることができない秋の紅葉を楽しむことができます。 そうそう、秋になるとナナカマド(rowan treeとか mountain ashと言います)が赤い実をつけます。木に鈴なりになったナナカマドの赤い実は、葉が落ちても残り、雪が降って木が綿帽子をかぶると赤と白のコントラストがなんとも言えず美しいものです。ナナカマド(七竈)は大きなものは10メートルくらいに成長するバラ科の落葉樹で、日本では、北海道では普通に見ることができ、本州でも信州の山岳地に行くと見ることができます。オリンピアやシアトルはずいぶん北に位置しているのがお分かりいただけると思います。緯度で言えば、北海道よりもまだ北にありますから。今日は晴天ですが、気温は摂氏8度くらいまでしか上がりませんでした。それでも、日なたでは半袖で十分歩けます。

 秋といえば、ハロウィーンがもうすぐです。10月31日のハロウィーンが終わると、11月の収穫感謝祭から12月のクリスマスにかけて続く、アメリカ最大の休暇シーズンに入ります。町のあちこちで、ハロウィーン商品が売られ、近所の家も飾り付けを始めました。  スーパーの前には、人の頭の4~5倍はある大きなパンプキンが売られていました。これでジャクランタンを作って中にローソクを灯して家の玄関に飾ります。値段は、3ポンド(約1.5キロ)が99セント、100円くらいです。私もそろそろハロウィーンの飾り付けの準備をしなければいけないなぁと考えています。

3 comments:

Anonymous said...

どれもこれも秋らしい写真ですね。
それに植物にも詳しくて、勉強になります。

例年より雨が少ないのは、
東海岸から引っ越してきた、天気女(私のことですが)への、↑からの挨拶でしょうか。(笑)

今日のブログを私のブログにリンクさせていただけますね。

sakura

Ginn said...

Sakuraさん、

晴れ女が越してこられたので助かります。今日のシアトルも晴れ!快晴です。事務所からはピュージェット湾やウェストシアトル、ベンブリッジアイランドなどが見えています。ブラインドを閉めていても、光が暖かく、寝てしまそう...

ブログのリンクを感謝します。私もSakuraさんのブログで日本観光しています(笑)

Anonymous said...

東京から始めてお便りを書きます。
いつもきれいなシアトル近郊の写真とすばらしいコメントを見せていただきありがとうございます。毎回楽しみに見ております。前に「オフィサー・アンド・ジェントルマン」なる映画をDVDで観たことがありましたが、どこで撮影したかまったく知りませんでしたが、このブログでポートタウンゼントとであることを発見。また「ローズ」と言う有名な歌を知ったりしたのもこのブログです。あの歌詞はまさに恋と人生を示しておりますね。また貴君の新しいブログに期待しております。ところで、空気の良いシアトルでは豚ウイルスなど関係ないでしょうね?アメリカのニュースを見てものんびりですが、日本の空港では現在ぴりぴりしております。海外からの飛行機は必ず機内で乗客が行った場所の確認のアンケートと高熱体温チエック画像で全乗客の体温が低いことを確認してからでないと乗客をおろしません。メキシコから戻ってきた乗客はまさに犯罪人並みです。日本の空港は空港係員と検疫官だけでなく降りてくる乗客までがどうしてだか判らないが全て全員マスクだらけの光景です。

                yasuo