Friday, February 4, 2011

お正月・イン・オリンピア

先週の土曜日、オリンピアのコミュニティセンターで第一回「お正月・イン・オリンピア(Oshogatsu in Olympia)」がありました。オリンピアでは毎夏、「盆踊り大会」が開催 されていますが、本格的な日本祭りは今回が初めて。シアトルの桜祭り(4月)、ベルビューの秋祭り(9月)に続く、第三番目の日本祭りとして、ワシントン州都オリンピアで今後毎年開催されます。このイベントのはじめに、オリンピア-加東姉妹提携委員長のアレン・ミラーさんが挨拶で次のように話しました。

「ワシントン州オリンピアと兵庫県加東市の姉妹関係は、当時のライル・ワトソン(Lyle Watson)市長と石古勲町長(その当時は、社町であった)が1980年に姉妹提携に調印したことにはじまり、今年は30周年の節目になる。この交流を通じて、オリンピアや隣町のタムウォーター、レーシーの市民たちの間に日本文化への興味が増し、オリンピアでも日本祭りをしてほしいという要望が出てきた。そこでオリンピア市とも相談して、今年はじめて「お正月・イン・オリンピア」を開催することとなった。」

会場は多くの人で賑わい、もちつきや羽つき、福笑い、折り紙、すごろくなど、日本の正月を体験できるイベントに加え、ステージでは現地学生による太鼓の演奏や合気道、剣道、よさこい踊りのパフォーマンスが行われました。展示コーナーでは着物や書道、版画、墨絵、藍染めの展示や実演など、子どもから大人まで楽しめるイベントが盛りだくさんでした。

最近、日本のニュースをインターネットなどで見ていると、10年、20年、いや50年、100年先を見通した国や地方の政策などほとんど話題にならず、何かいうと、「事業仕分け」的なものが面白おかしく取り上げられています。「二番目では駄目なのですか!」、「その事業効果は?」など...でも、このイベントでも分かるように日本の文化を外国の人が受入れ、楽しみ、理解してくれるには、何十年という歳月が必要です。科学の研究でも、教育でも、外交でも、2年や3年で効果が見えるものなんてありません。長い年月、世界の頂点を見つめながら、「坂の上の雲」を追い求め蓄積していった努力と成果が、先人達がこの世を去り、人々が忘れ去った頃にすばらしい花を咲かせるものだと感じています。

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